「校了(こうりょう)」の意味と注意点は?こんな場面で使います【ライター用語】
「校了(こうりょう)」とは、“完璧な状態までチェックが終わっていて公開できる状態にあること”を表す言葉です。
ライターをしているとこの言葉を目にすることはとても多いので、今日はじめてこの言葉を知ったという方はぜひこの記事で意味や使われる場面をマスターしてください◎。
「校了」という言葉を知っていると、相手からの指示や自分が納品した記事が今どの状態にあるのか?もすんなり理解できるようになりますよ。
- 「校了(こうりょう)」とは?
- 記事が「校了」になるための注意点 2つ
- 「校了」が使われるのはどんな場面?
- 校了になった後、ライターは何をするの?
- 「校了」は覚えておくと便利
- 「校了」の意味と注意点のまとめ
「校了(こうりょう)」とは?
原稿がチェックされ公開できる状態にあること
「校了(こうりょう)」とは、原稿のチェックが完璧に終わってもう世に出してもOKな状態という意味です。
朝日新聞が運営するデジタル辞書“コトバンク”で「校了」について調べると、その意味は下記のように記されています。
「校了」はまだインターネットがなかった時代から出版業界、広告業界などで使われてきた言葉ですが、今や紙媒体だけでなくインターネット業界でも広く使われています。
記事が「校了」になるための注意点 2つ
1.改行や写真も完璧に仕上げる
ライターの仕事を始めたばかりだと、「校了」の定義が良くわからず「文章がきちんと書けていればいいんでしょ?」と思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。
校了とは、先でも書いた通り「すべてが完璧でそのまま公開できる状態」のことです。
そのため、
- 画像もルールに沿っているか
- 改行の仕方に間違いがないか
など細かな点まで整っていなければ校了にはなりません。
例えば、メディアによっては「肌の露出が多い写真」「いかにも外国人という写真」の使用が禁止されているケースなどもあり、それが守られていなければ修正の対象となります。
また、改行のルールに関しても同様で、「句点のあとは必ず改行」などそのメディアで決められたルールが守られていなければ差し戻しの対象となってしまうので注意が必要です。
2.その他のルールもマニュアルで確認する
その企業によって校了となるための条件には若干の違いがありますが、「一発で校了になるためにも」クライアントから受け取ったマニュアルはよく読み、記事を納品する前にもう一度ルールをきちんと守れているかチェックしてから記事を提出しましょう。
マニュアルを読むのが面倒に感じる人も多いとは思いますが、ルールが守られていないと
- 大幅な修正が発生する
- 何時間もかけて書いた記事が非承認となり報酬が1円も支払われない
という事になりかねません。
私の経験上、多少の時間がかかってもマニュアルを先によく読んで「とにかくルールに従うこと」が結局は一番の時短でした。
私は二度手間が何よりも嫌いなので、新しい仕事を始める際にはメモに守るべきルールを書き出して慣れるまでは目の前の壁に貼ったまま作業しています。
マニュアルも全体で見ると無駄な部分も多いので、「これは書き出しておかないと分からなくなりそう」と思う部分だけを抜き出してシンプルになるようにメモに書き出す感じです。
つまづくたびにマニュアルを開くのが面倒なので、パソコンを触りながら目線を上げるだけで見える位置にメモを貼りだしています。
「校了」が使われるのはどんな場面?
社内でも社外でも「これでOK」の意味で使われる
例えば広告業界であれば自社のデザイナーが作成したデザインを責任者がチェックし、「これで良し」となった段階で“校了”という言葉が使われます。
また、紙媒体やインターネットのメディアでは自社のライターが作成した原稿(記事)を責任者がチェックし、問題なく公開できる状態まで仕上がっていると判断された段階で校了となります。
そのほか、私の場合は過去の勤務先で求人誌にスタッフの募集を出す手続きをした際にも相手(求人誌)からの指示に従い「校了」という言葉を使ったことがありました。
依頼した求人誌のライターさんが求人広告を制作して原稿を見せてくださったのですが、その際に「この状態で求人を載せて問題なければ“校了”と書いてFAXで送り返してください。」と言われ、そのようにしました。
このように、“校了”は社内でのチェックにも使われますし、仕事の依頼を頂いた企業に「これでどうでしょうか?」と作品の仕上がりをチェックした上で「OKサイン」を出してもらう際にも使う言葉です。
校了になった後、ライターは何をするの?
何もしなくて大丈夫です◎
このブログは在宅でライティングをしている方に向けて記事を書いているのでここでは「在宅ライターの場合」をイメージして書きますが、校了になった後、ライターがすることは特にありません。
もしあなたが「校了になった後は自分で記事を公開してください」と指示されているのであればもちろん公開の作業をする必要がありますが、そうでない限り「校了」になった時点でライターはその記事に関する作業は完全に終了となります。
ほとんどのメディアでは公開作業は会社側で行うことが多いため、「校了=もう何もしなくていい」という意味にとらえて問題ありません。
「校了になった記事=もう自分の手を完全に離れた記事」です。
「校了」は覚えておくと便利
必ずしも「校了」という言葉が使われる訳ではないけれど…
その企業によっては記事のチェックが完璧に終わっても「校了」という言葉ではなく「チェックOK」「確認済み」「公開可能」など別の表現を使う場合もあります。
とはいえ、いくつかのクライアントと仕事をするうちに必ず「校了」いう文字を目にしたり、「報酬を支払うので〇日までに校了になった記事の本数を教えてください」などという指示を受けることがあるので、覚えておくとスムーズです◎。